羨ましこと
聞いた話がすごい面白かったとき、
それをそのまま他の人に伝えることができればいいのに。
けれども、それはそんなにうまくはいかない。
あれってなんでなんだろう。
話しの流れも、上手くなぞられたと思っても、
聞いたときの鮮やかな面白さを再現するのは難しい。
自分で経験した話が、やっぱり一番面白いのかもしれない。
話がうまくなりたいなら、もっと外にでるべきなんでしょうね。
同僚のSさんの話がとても面白いんです。
それは、それだけ彼女がいろいろな経験をしているから。
すごく美人のアダルトショップのオーナーに会ったとか
生きるために人を殺そうとしたとか
経験しているからこそ、迫力があるんだなぁ。
別に、同じ体験がしたいわけではないのだけれど。
でも、面白い話をできる人が、昔から羨ましい。
もっと聞きたいと思わせる話術に憧れる。
あぁ、私もSさんくらい、面白くものを伝えられるようになりたい。
とてもとても羨ましいんです。
私はなにかと不器用で鈍感な方なのに、
やたらめったら第六感とか、直観めいたものに惹かれるのです。
この間も占い師に「あなた、霊感ないよ」とキッパリ言われたことに
大分ショックを受けてウダウダと悲しんだりしていました。
(ウダウダと悲しむ性格とも、占い師に言われたのでしたが)
Sさんの語りは、私にとって輝かしい才能であります。
けれども当の本人はそれに全然きづいていないのですよね。
その素直さが、ちょっぴりうらめしい。
Sさん、それはとても素敵なあなたの才能ですよ。
それを自覚してほしいし、自覚してほしくないし
でもでも、Sさんの話がもっといっぱい聞きたいなぁ。