〇△鹿

面白くもなんともないこの世を、もっと面白く。

羨ましこと

聞いた話がすごい面白かったとき、

それをそのまま他の人に伝えることができればいいのに。

けれども、それはそんなにうまくはいかない。

 

あれってなんでなんだろう。

話しの流れも、上手くなぞられたと思っても、

聞いたときの鮮やかな面白さを再現するのは難しい。

 

自分で経験した話が、やっぱり一番面白いのかもしれない。

話がうまくなりたいなら、もっと外にでるべきなんでしょうね。

 

同僚のSさんの話がとても面白いんです。

それは、それだけ彼女がいろいろな経験をしているから。

すごく美人のアダルトショップのオーナーに会ったとか

生きるために人を殺そうとしたとか

経験しているからこそ、迫力があるんだなぁ。

別に、同じ体験がしたいわけではないのだけれど。

 

でも、面白い話をできる人が、昔から羨ましい。

もっと聞きたいと思わせる話術に憧れる。

あぁ、私もSさんくらい、面白くものを伝えられるようになりたい。

とてもとても羨ましいんです。

 

私はなにかと不器用で鈍感な方なのに、

やたらめったら第六感とか、直観めいたものに惹かれるのです。

この間も占い師に「あなた、霊感ないよ」とキッパリ言われたことに

大分ショックを受けてウダウダと悲しんだりしていました。

(ウダウダと悲しむ性格とも、占い師に言われたのでしたが)

 

Sさんの語りは、私にとって輝かしい才能であります。

けれども当の本人はそれに全然きづいていないのですよね。

その素直さが、ちょっぴりうらめしい。

Sさん、それはとても素敵なあなたの才能ですよ。

それを自覚してほしいし、自覚してほしくないし

でもでも、Sさんの話がもっといっぱい聞きたいなぁ。